乾性角結膜炎(ドライアイ)

 

乾性角結膜炎(ドライアイ)は、涙の分泌量が減少することにより、角膜(眼の表面の透明な部分)や、結膜(角膜の周りやまぶたの裏)が、炎症を起こす病気です。涙は眼の潤いを保つだけではなく、眼の表面組織に栄養を供給する重要な役割を持っています。涙が少ないということは、眼にとって非常に不健康な状態で、そのままにしておくと失明することもあります。

原因はさまざま(先天性、炎症性、神経性、免疫介在性など)ですが、犬では突発性(原因不明で突然起こる)に起こることが多く、その多くは自分の涙腺を自分で壊してしまう自己免疫性ではないかといわれています。

 
 

 

 

 

 

 

 

 
涙液分泌検査 試験紙をまぶたに挟み、一定時間で濡れる量を測る
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
  ドライアイの多くは、5以下である
 (写真は15を示している)
                       
                     

                                      
【症状】

涙の量が減り、角膜結膜に炎症が起き不快感(痛み)があるため、眼をしょぼしょぼさせる。

粘度の高いねばねばした目やにが出る。目ヤニがくっついて眼が開かない。

 
  角膜炎による血管新生      粘度の高い目ヤニ    膿性(細菌感染)の目ヤニ  
           
     

 

 

 

 

 

 

       慢性角膜炎による色素沈着       角膜潰瘍
      (この眼はほとんど見えていない)  (角膜の大きなキズ 矢印部分)
       
   

 

 

 

 

 

 

 【治療法】

 原因が特定できず、免疫疾患の可能性があるため、難治性(治りきらない事が多い)で、長期間にわたり(場合によっては生涯にわたり)点眼処置が必要となります。時間はかかりますが、必ず改善していきますので、根気良く治療を続けることが重要です。


   初診時 ひどい色素沈着         治療継続6ヵ月後
   ほとんど見えていない状        かなり見えるようになった
       
   

 

 

 

 

        1年後            1年8ヵ月後 時間はかかるがかなり改善
     
   


 





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